<2020年3月のひとりごと>

 2019シーズンの最後の月を迎えた。
この時期に次シーズンの活動計画がまだ完成していない選手は競技者として失格である。
企業に於いては12月頃にその年度の事業計画の着地点と次年度の事業計画案が出来上がっている。
我々競技者は個人経営者である、企業と同じように年間の活動目標を立案、その進捗状況を常に確認しながら活動することが大切である。
 私はコーチとしてクラブ全体の活動の流れを計画する必要がある。
2019年度を振り返って良かった点と反省すべき点を明確にして、良かった点については継続、反省すべき点については対策を考え、練習に反映して改善を図っていかなければならないと考えている。
 2019年のシーズンはマラソンで自己ベストを更新する選手が続出した。
その要因の第1は夏場に実施した六甲山練習の成果だと確信している。第2の要因は40k走の回数を増やしたことでマラソンが特別な競 技でなく普通の競技と思えるようになったことにあると思っている。
 反省点はトラックレースで記録が思ったほど出なかったことである。トラックレースに対する練習にひ と工夫が足りなかった。
2020シーズンはトラック5000mの記録アップに課題を絞って取り組みたい。
 ここ数年、年間を4つの期間に区切ってそれぞれテーマを掲げて練習に取り組んできた。2020年シーズンもその方針を継続する。
精度をアップすることで課題は解消すると考える。

◇ 4月~ 6月 トラックレースに向けたヒルトレーニング(泉北鉢ヶ峰)

◇ 7月~ 8月 マラソンに必要な基礎体力の強化(六甲山・信州合宿)

◇ 9月~11月 距離走+セット練習によるマラソン特化練習(長居外周)

◇12月~3月 マラソンシーズン

私は長距離やマラソンで成功するためにはクロカンや起伏の激しいコースで練習して脚力を強化すること
が近道ということをリディアードやセルッティから学んだ。
そして実践してきた。
実業団時代の初期は定時まで勤務していたので、土日を利用して起伏の激しい六甲山や泉北鉢ヶ峰で走り込み、
夏場は標高の高 い霧ヶ峰や峰の原でクロカンを中心とした夏合宿を行って練習量の少なさをカバーしてきた。
市民クラブ のコーチになってからも起伏の激しい練習コースを追い求めている。
速くなるにはストライドを広げピッチを早くすることが鍵だからである。
そういった意味から飛躍するポイントは4月~8月のシーズン前期の練習にあると思う。
今まで、この時期にしっかり取り組んだ選手がシーズン後半褒美を手にしている。
思いつきやインスタント的な練習をやっている選手は皆褒美を手に出来ないでいる。
貯金に例えれば普通貯金ではなく、定期貯金によってコツコツ地道に練習を積み上げて行くのがマラソンである。
だから報酬を手にするには時間がかかるのだ。
長期戦略のもと、目標に向かう過程を毎日味わい、楽しむことができる選手が成功を手にする。
マラソンとは、そういう奥の深いものである。

                                      
以上

 

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